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人間の事が知りたくて、YOGAの先生に師事している現世的なブログです。

アプネア・フリーダイビング 人間の身体の神秘 その5

 そもそもアプネアという言葉は、どういった意味があると思いますか?

由来は、ギリシャ語のa-ponea ‘息ごらえ’です。

タンク等の呼吸機材を一切使わずに、
呼吸の補助無しに潜水するフリーダイビング競技を意味します。

ヨーロッパ中心

 ギリシャ語で、映画グラン・ブルーは、フランスとイタリアの合作ですし、

ヨーロッパで人気のあるスポーツとして、半世紀以上前から行われているのです。


誰が一番深く潜れるか?

 このシンプルな問いに対して、

競争が細分化して、現在に至っています。


 ヨーロッパでは、スピアフィッシングと言って、

素潜りで、スピアガンを使う漁をしているので、

そもそもある程度の水深に潜ると言う事があるのだと思います。

 

 日本では、素潜りで漁をすると言えば、海女さんをイメージするくらいですが、

自分が使っていたロングフィンは、全長1m程度もあるフィンは、

そもそもスピアフィッシング用でした。

 

 2000年初頭、
当時フリーダイビングが日本での情報が少なかった中、

ロングフィンを扱うお店が大阪にあったので、

沖縄からわざわざ買いに行きました。

 

そのお店は、もろスピアフィッシングのお店で、

スピアフィッシングのお店があると言うのも驚きでしたが、

その店全体の雰囲気として、

お魚を獲るために潜るのでしょ?
何もないのに潜ってどうするの?

みたいな感じで、
アプネア・フリーダイビングをしたい自分にとっては、

驚いたことを今でも覚えております。

 

情報

 当時、ホント情報が無くて、

情報源としては、

海で出会った、フリーダイビング好きというマイノリティ達でした。

やはり映画グラン・ブルーの影響は大きくて、

あの映画を見てから、やってみたくなったと言う人は多かったです。

 

 また、綺麗な海で潜りたくて、沖縄移住する人もいましたし、

水泳の元国体選手なんかもいて、色んな人に出会えたのは良かったです。

 

 情報交換すると、

当時のトップアスリートUmberto Pelizzari 氏の動画が参考になると言うことで、

ビデオテープを貸してもらい、見ました。

 

 そのビデオからは、

・日々のトレーニングでも必要以上の筋肉をつけないようにしている。

・普段の食事も、筋肉のつきやすい肉食を避けている。

・競技を行う3日前からは、野菜やフルーツだけしか摂取しないようにして、

 筋肉と内臓の酸素消費をカットしている。

・「プラナヤーマ」という、身体をリラックスさせ心臓の鼓動を安定させる呼吸法を行うことで、全身の酸素消費量を極力抑えている。

 

 これらをまとめると、

いかに酸素消費量を意識的に減らすか?と言うことに焦点が当たっていました。

 

これは、ホントびっくりしました。

それまでは、水泳やランニングをして、酸素最大摂取量を増やすこと、

水圧に耐えるための筋肉量の増量。要は筋トレですね。

これらをガシガシやっていましたからね。

 

PS

今も鮮明に思い出しますが、

あの大阪のお店。

如何にも曲者な人達だけの店だったですね。

日本、素潜りで、槍の銃で漁をしている人向けですからね。

ホントマイノリティですよね。